園の特色を明確に表現するたった一つのポイント【後編】
投稿者:安堂達也 公開日:2023年3月3日
園の特色を明確に表現するたった一つのポイント
それは、お子様にとって、どんな成果をもたらす教育なのかを表現することです。
前回、新年度に向けてのPRポイントとして
【保護者から選ばれる園であるために、特色を明確に打ち出す】
1.特色にならない特色例
2.自園を伝える時の表現のポイント
をお伝えしました。
今回は、ご自身で自園のパンフレットを見直して、書き直したい思いに駆られる先生のために、せっかく作ったものですから、リカバリーで補う方法についてお伝えします。
【3.すでに作ってしまった場合のリカバリー方法】
①説明会の説明言葉で補う
パンフレットが自己紹介になっていても、それを資料として保護者に見て頂きながら、子ども主体の成長の姿を言葉で補うことができます。
②差し込みの資料を追加して補う
修正したい、書き加えたいという思いを、別のプリントにまとめて、差し込み資料としてパンフレットと一緒に手渡す。
③子ども主体にした思いを動画で語り配信する
想いを語り動画に収録して、世間に伝えていく。
こうした創意工夫が大切な事だと先生にお伝えしているのは、以下のような背景に配慮しているからです。
【4.PRの表現に求められる工夫と背景】
①コロナの影響で保護者と園の接触機会が減少している
・園が未就園児行事開催を自粛する他、保護者自身も参加に消極的になっている
②保護者間直接クチコミ量が減少し平成世代はイメージ検索が選択方法の主流に
・接触機会が減り、検索情報によって「目で」「知ったつもり」になる保護者の増加
・・生まれた時からスマホがある世代は、「考える」より「検索する」。だから、考えるヒントよりも「見てわかるイメージ」が好き嫌いや記憶の源泉になっている
③「見てわかるイメージ」を好印象にサポートする道具を使う
・自園の視覚化をサポートする道具を意識的に露出させて、保護者の好印象に残す
・1)園章→マーク、イメージキャラクター
・2)園のカラー→バス、園舎、ユニフォームなど統一を徹底する
・3)理念→一言キャッチフレーズを常用する など
【5.開き直らずに落ち着いて整理する時間を作る】
園の特色が明確でないことを「うちは特色がない事が特色だから」「偏りなくバランスの良い保育をしている」などという先生の言葉を多く耳にしてきましたが、保護者目線で記憶に残りやすさ、心への響き度合いで考えると、やはり弱いと言わざるをえないのです。
ぜひ、この機会に、やがてくる入園説明会での保護者説明に向けて、自園の特色の伝え方について整理してみてはいかがでしょうか?